大口クリニック

同一県内でも需要の高い地域・低い地域があります

医師は転職が多い職業です。転職を行う理由は様々ですが、どこかの病院や診療所で雇用されて働く勤務医だけではなく、自ら開業する開業医としてのキャリアが見込めることや、特に東日本においては、医師が不足しており就業先に困らないことが挙げられます。

東日本は医師が不足している傾向があるものの、西日本は医師が過不足なく、あるいはやや医師が余っている状態です。日本全国で見て不足が甚だしいのが千葉県・神奈川県・埼玉県の3県です。関東は人口が多く、必然的に医師の数も多いように考えてしまいがちですが、実際は多くの医師が首都・東京に集中してしまい、千葉・神奈川・埼玉の3県は相対的に医師の数が少なくなります。実際、厚生労働省が発表したデータによると、関東7都県のうち人口10万人対医師数が全国平均を上回っているのは東京都のみで、他の6県はすべて平均を下回っています。

需要と供給のバランスを考えると、医師の少ない地域であれば簡単に転職ができるはずです。しかし、現実はそう簡単ではありません。たとえば、神奈川県では確かに医師が不足していますが、一方で居住地としての魅力が高いうえ、東京都へのアクセスも良く利便性も高いため、転職希望者が多くいます。

また、「神奈川県」とひとくくりにして考えるのは危険です。実は、神奈川県内の求人はそのほとんどが人口の多い横浜市、川崎市、相模原市に集中しています。この3つの市は単純に人口が多いだけではなく、県の内外から人が流入しています。人の出入りが激しいのもあって、求人も多い傾向があります。他にも、横浜市、川崎市、相模原市に比べると求人数そのものは少ないものの、鎌倉市などの湘南エリアの転職も人気が高まっています。湘南エリアは横浜市や川崎市に比べると人は少ないですが、その分閑静な住宅地も多く、都会の喧騒と離れた暮らしをしたい人からの支持を集めています。

医療の内容によっても事情が変わります。神奈川県東部には横浜市や川崎市など人口の多い地域が多く、小児治療の充実が課題とされています。そのため、小児科医であればまず、県東部の求人情報を検索することをおすすめします。一方、神奈川県西部は人口の増減は緩やかであるものの、病院数が少なく、医師の数が足りていません。そのため特に緊急医療に関係する人材が求められています。

働くエリアのほかに気になるのは報酬ではありませんか?たとえば、医師数全国トップの東京は、医師が多いあまりに報酬が低い傾向があります。そのため、都内で高い報酬を得られる勤務医は非常に限られます。では、東京都のお隣の神奈川県ではどうでしょう。

実は、神奈川県で医師が不足していることは医師の間でも知られていないことがあります。それは「人口が多い関東南部」というイメージによるものも大きいでしょう。医師の絶対数が足りていないことから、神奈川県内の求人は比較的報酬が高いです。そのため、現在は東京都で勤務医として働いているものの、高い報酬を求めて神奈川県内の求人情報を探している医師もいます。

では、ライバルたちに負けず、高い報酬を得られる勤務医になるためにはどうしたらよいのでしょうか?答えは簡単です。神奈川県の医師求人情報サイトをこまめにチェックし、条件が合う求人に積極的にアプローチをかけることです。積極的に行動することで納得のいく条件で転職できるでしょう。

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