大口クリニック

鍼灸治療が持つ健康効果

毎日仕事に追われていて、肩こりや腰痛に悩まされている人も多いのではないでしょうか。辛さを気持ちよく取り除きたいなら鍼灸治療がおすすめ。鍼灸治療では鍼(はり)とお灸(きゅう)を使って身体にあるツボを刺激し、人間が本来持っている自己治癒力を高めていきます。芸能人やアスリートからも注目されている健康管理法です。

「鍼は痛そう…」「お灸は熱そう…」と思われがちですが、決してそんなことはありません。日本式の鍼は、鍼管と呼ばれる筒状の棒の中に鍼を入れてから施術をしていきます。そのため、痛みが軽減された優しい鍼になっているのです。また、お灸に使われるもぐさはヨモギの葉の裏にある絨毛(じゅうもう)という部分を精製して作っています。点火しやすく火力も穏やかなので、肌の上に置いても心地よく感じられるレベルの熱さです。年齢関係なく施術を受けられるのも鍼灸治療の大きな特徴といえるでしょう。

お灸を置く様子

では、具体的にどんな効果が得られるのでしょうか。鍼による刺激は自律神経系や内分泌系、免疫系などに作用し、筋肉の緊張緩和や血液・リンパ液の循環を改善します。人間の恒常性(自然に病気を回復させる作用)そのものを改善させる働きや、諸説あるものの痛みの軽減や抑制といった鎮痛効果もあるといわれています。

お灸については、施術によってヨモギの成分に含まれているチネオールという精油成分が皮下に浸透していきます。その温熱効果によって血行改善や鎮痛効果、リラックス効果が期待できます。また自律神経に作用して白血球の増進を促進し、免疫機能の改善といった身体の調子改善にもつながります。

ちなみに鍼灸治療は、はり師、きゅう師という国家資格を持った先生でなければ施術を行うことができません。資格をとるには、はり師・きゅう師をめざせる大学などの養成機関を卒業して国家試験の受験資格をとり、国家試験に合格、免許登録を完了させる必要があります。国家資格を持っているということはきちんとした知識とスキルを身につけている証拠でもあるので、そういった点では安心して施術を受けられるでしょう。

自分の健康については自分で管理するしかありません。鍼灸治療になんとなく怖いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、何事も実際に体験してみなければ分からないものです。身体の不調を感じたら1度施術を受けてみることをおすすめします。

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